平成16年度厚生労働科学研究費補助金 子ども家庭総合研究事業

 

U-(5)  性差医療情報ネットワーク・ NAHW
New Approach to Health and Welfare

ホームページの構築

 

研究協力者  松永 晶子 (株式会社 ライフモード研究員)

研究要旨

2003 年 8 月に我々は日本で芽を出した「性差医療に基づいた女性医療」を根付かせる為に、海外から発信される数多くの情報を収集・分析・配信し、現場からのエビデンスを積み上げていき、性差医療の質を高めていくための Web サイトを構築した。毎年度運用の効率化、内容の充実を図ってきたが、今年度は大量のコンテンツを含む Web サイトの情報を素早くかつ簡単に検索できるシステムの基盤づくり、ストリーミングサービスのパイロットスタデイの対象ユーザの絞込みを行った。多種開発言語への対応化、メールシステムの充実化、ウイルス・セキュリテイの対策を行った。

A. 研究目的

2003 年に立ち上げた ICT という情報手段を利用した「性差医療情報ネットワーク NAHW ( New Approach to Health and Welfare ) :http://www.nahw.org をより利用しやすいサイトに構築し、全員参加型の Web サイト上での情報交換と知識の取得を促進する。

B. 研究方法

本研究においては、コンテンツとなる情報を収集しサイトへの情報更新を推進することと、情報を管理し配信するためのシステムを構築するという 2 つの課題がある。大量のコンテンツを含む Web サイトの情報を素早くかつ簡単に検索できるシステムの基盤づくりを開始した。

C. 研究結果


1. Web アプリケーションの充実:性差医療情報ネットワークのコンテンツには、現在、海外ニュースリリースは 145 ページ、女性外来病院サイトは各県ごとのコンテンツとし、 63 ページとなっている。また、今年度はあらたに男性外来病院サイト 63 ページを追加した。来年度は、海外ニュースリリースのコンテンツがあらたに 50 ページ、また、女性外来がすでに全国で 300 箇所以上となり、これらの情報をさらに細分化したコンテンツに変更する必要がある。これらの新規コンテンツを維持するために、本年度は、大量のコンテンツを含む Web サイトの情報を素早くかつ簡単に検索できるシステムの基盤づくりをした。作業項目としては、以下の項目においての変更ならびに拡張を行った。

ア.目的に適した方法でコンテンツを検索、整理およびナビゲートできる環境とする。

イ.サイトビジターから提供されるデータを収集、保存および分析可能とする。

ウ.頻繁に変更されるコンテンツを含む Web サイトの更新が簡単かつ管理できるようにする。

エ.静的 Web ページの処理の充実と、動的 Web ページの処理が対応できるように変更する。

オ.データベースへのアクセスを、従来の MS/SQL server  だけでなく、 Microsoft Access, Oracle 9i, MySQL  などの各種のデータベースに対応できるように適切なデータベースドライバをサーバ側に準備する。

 

2. Web サーバの移行、拡張性の対応:会員限定のサイトのコンテンツとして、各セミナーで収録したビデオを公開するという要望があり、当初から会員限定のサイトとして、 UMIN サーバを借用することで実現を目指してきた。ストリーミング動画ファイルは、ウエブページの文字や画像などと違って、単にサーバに置いたからといって、勝手にエンドユーザまで届くというものではない。ストリーミングは、動画データを「送受信しながら再生する」技術であるから、常に安定してエンドユーザまで動画データが届かなければ、きちんと再生されない。つまり、配信サーバだけでなく、配信ネットワークインフラもセットとして考え構築することで、プロフェッショナルなストリーミング配信が可能となる。本年度の作業としては、会員メールアドレスから、其の属しているプロバイダを分析し、ターゲットとなるセグメントを分析し、来年度のストリーミングサービスのパイロットスタデイの対象ユーザの絞込みを行った。対象となる基準として、以下の項目でセグメントを定めた。

ア.大手回線キャリア系のストリーミングサービスが受けられる方、つまり、ユーザが、直接バックボーンに付属している ISP 接続ユーザ。

イ. CATV/ADSL/FTTH プロバイダ系ストリーミングサービスが受けられる方、つまりユーザが、 CATV/ADSL/FTTH 網の中にいるユーザ。

ウ.まったくストリーミングサービスを実施しても、配信を受けることができないユーザ(エンドユーザ側がブロードバンドだというだけで、動画がきちんと流れるわけではない場合)

 

3.多種開発言語の対応化:昨年度までは、開発言語環境を、 ASP のみ対応していた。しかし、 Microsoft  社が NET Framework  を公開したことにより、 ASP.NET 開発者用にサーバー環境を設定した。また、動的 Web サイトの作成を念頭に、 JSP 開発者のためにも、システム上に JRE(Java Runtime Environment)  の環境も準備した。

4.メールシステムの充実化:本年度は、メーリングリストの配信ができるように、メーリングサーバーの設定を行った。パイロットスタデイとして、役員のみで運用を実施し、その後全会員向けのメーリングリストの配信を行っている。

5.ウイルス・セキュリテイの対策:本年度は、ウイルス対策として、3社のウイルスソフトメーカーを併用することで、被害を受けることはなかった。また、常に、 JCSA( 日本コンピュータセキュリテイ協会 ) 、 IPA/ISEC (独立行政法人情報処理推進機構)などから、情報を収集することで、事前対策を行った。

 

D. 今後の課題

2005 年度から、個人情報保護法案が施行される。それによって、今後の情報の取り扱い方に大きな変革が発生し、また、個人情報の管理においても責任が発生する。来年度の課題として、これまで以上に、コンテンツの内容確認をサイトへ更新することを徹底し、かつ、メーリングリストから個人情報の漏洩などが発生しないように対策を事前に進めていかなくてはいけない。