アメリカにおける女性医療取材レポート

Harvard Medical School : Center of Excellence in Women’s Health

Dr. Judy Bigby, Director of HMS’s CoEと Dr. Keiko Amano の対談

 

女性医療や性差医療研究の分野においては、アメリカでも(男性と比較して)女性の医師や研究者の数が多いです。それは(少なくともアメリカでは)学問的医療として、男性主導の分野と同レベルの重要性が認識されていないことを意味します。

(アメリカでは、医学大学の卒業生数では女性と男性の数がほぼ同じであるにも関わらず、大学教授の数を比較すると、女性の教授の数が大幅に少ないのはなぜかと天野先生が質問)

その理由の1つとしては、女性が依然として結婚や子育てとキャリアのバランスを取らなければならない位置付けにあることがあげられるでしょう。学問医療の分野では、家庭を守りながら、仕事でも認識されるために、女性は男性以上の努力を続けなければならない現実があります。また働く女性に対するチャイルドケアや出産休暇などのサポート体制も依然として整っていません。

Harvard Medical School’s CoEの目的は、女性向けのクォリティの高いケアを推進し、その標準を確立することです。また教育の面にも力を注いでおり、ハーバード大学医学部に在籍する4年間に、生体組織や生理機能など、女性医療に関する基礎的学問を学ぶ機会を提供しています。研究分野では、女性医療や性差医療研究を奨励し、研究資金を提供しています(3 年間に28の助成金を授与)。また女性医療に関する意識を高めるため、様々なアウトリーチ・プログラムも行っています。

(取材レポーター:生賀恵美、松永晶子)