アメリカにおける女性医療取材レポート

Harvard Medical School : Center of Excellence in Women’s Health

Dr. Paula Johnson, Chief of Brigham and Women’s Hospital’s Division of Women’s Health  と Dr. Keiko Amano, Director and Chiba Prefectural Institute of Public Health の対談

 

コナーズ・センターの目的は、女性の健康を改善し、性差の要素が全て統合された医療を導くことです。

現在私達は、複数の専門分野を網羅する女性専用の医療サービスを計画しています。プライマリケアの拡張に加えて、心臓病、メンタル・ヘルス・サービス、肺疾患、婦人科、泌尿、スポーツ医学などを、全ての年齢層の女性を対象に提供するもので、非常に重要なプロジェクトです。 患者の教育、大学院生の教育、また女性医療に興味を持つ訓練生の教育を、どのように実施すればよいのかという、教育の分野にも取り組んでいます。私達はこれまで、主にプライマリケアの分野でフェローシップ・プログラムを実施しました。現在は、このプログラムをより充実させた形で再開し、女性医療向け開業医の育成を目指すと同時に、研究部門も併せて発足させたいと考えています。

私達は、医療の各専門分野を対象に、女性医療のガイドラインを開発し、同時に患者教育用のガイドブックも作成しました。

女性医療の啓蒙を目的に、地域社会の人々やハーバードの公衆衛生学部と共に、様々なアウトリーチ・プログラムを実施しています。地域社会のリーダーで構成されるグループ「ウイメンズ・ヘルス・リーダーシップ・フォーラム」を通じて、情報が大勢の人々に伝達されます。また私達は、世界におけるウイメンズヘルスにも着目し始めました。

(医学部の教育課程において、どのような内容が学生に教えられているのかと天野先生が質問)

CoE の教育委員会は、セックスとジェンダーを教育課程に取り入れる目的で、性差に関連する特定の課題を含むカリキュラムを作成しました。しかしこれは未だ幼児期の段階であり、現在も大学レベルではなく、病院レベルで、ほとんどの教育がなされているのが現状です。

私は、APGO (Association of Professors of Gynecology and Obstetrics) のWHEO (Women's Health Education Office) による「Women's Health Care Competencies for Medical Students」の開発にも参加しました。

大学における女性医療教育のガイドラインは作成されたものの、全面的なカリキュラムは未だ導入されていません。

私達のプロジェクトでは、様々な異なる要素を集結させようとしている点が、他とは異なるといえるでしょう。また私達は、高いレベルからも変化を起こそうとしており、政策レベルから女性医療のインフラを固めています。

(取材レポーター:生賀恵美、松永晶子)