Subject:

UNC study to examine partnerships with beauty salons to share cancer prevention information

ノースカロライナ大学、がん予防の情報普及で美容院と提携

Source:

University of North Carolina News Release, January 29, 2003

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子; 監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

ノースカロライナ大学チャペルヒル校公衆衛生学部では、美容院を利用したがん予防の情報普及の効果を検証している。

BEAUTY(「ビューティ」- Bringing Education and Understanding to You - 教育と理解を届ける)と呼ばれるこの研究は、ノースカロライナ州全域に点在する48箇所の美容院で4年にわたり実施される計画だ。この研究の主要調査員は、同校公衆衛生学部で保健行動および衛生教育の助教授をつとめるLaura Linnan博士、研究の拠点は同校のLineberger Comprehensive Cancer Center(ラインバーガー総合がんセンター)、そして研究資金には、アメリカがん学会が提供した134万ドルの助成金が充てられている。

「地域の美容院でプロの美容師さんの協力を得ることによって、ノースカロライナ州の住民に肯定的な医療メッセージを伝える様々な方法を調べたいと考えています。私たちの目的は、健康を促進すること、そしてがんも含めて主要死因となっている疾患のリスクを低減することです。特に、身体活動、果物と野菜の摂取量増加、脂肪からのカロリー低下、健康的な体重の達成と維持、推奨に見合ったがん検診の受診などの重要性を伝えたいと考えています」と、Linnan 博士は述べている。

調査に参加する美容院には、一連の医療情報が掲載された双方向型のカラフルなディスプレイが設置される。また健康雑誌や、美容師を対象とするトレーニングを提供される美容院もある。Linnan博士と同僚の研究員は、美容院のオーナー、資格を持つ美容師、地域社会の主要人物との多大な作業を経て、このBEAUTY研究プロジェクトを開発した。「私達がこのプロジェクトの計画を始めたのは2年以上も前です。BEAUTY 諮問委員会の協力の下、私達はまず一連の小規模調査を行い、そこから今回の大規模な地域ベースの介入試験に関する情報を得ました。その結果、この研究が美容院のオーナーが参加できる範疇のものであり、また美容院が、そのビジネスと顧客との関係を構築するうえで付加価値を提供できるプロジェクトであると確信しました」と、Linnan 博士は話す。

参加美容院の募集は2002年の秋に開始された。美容院48件と、各美容院から最低55人の顧客が調査参加者として集まるまで募集は継続される。黒人女性を主要顧客とする美容院も、郊外と市街地の両方で募集される計画だ。黒人女性は他のグループと比較して、がんの死亡率が高いことが過去の研究で判明している。

「ノースカロライナ州には、美容院が1万1,000件以上あります。美容院はどの地域社会にも存在する店であり、健康問題も含め女性が様々な話しをする場所でもあります。私達が行った事前調査からは、ほぼ全員の美容師さんが顧客と話すことが分かっており、また全体の82%の美容師さんは、特に健康問題の話をすることに興味があると答えています。美容師さんと顧客の間に既に確立されている信頼関係をベースに、私達はがん予防のメッセージを伝えたいと考えています」と、Linnan 博士は話している。

顧客の中には毎週美容院を訪れるという人もあったが、その大部分は6〜8週間に1度という頻度であった。顧客が年に数回美容室を訪れ、1訪問あたり30分から2時間を過ごすという状況下にある美容院のオーナーと美容師は大勢の人々と会い、健康に関するメッセージを時間をかけて増強することができる非常に特異な機会を有する立場にあると、Linnan博士は述べている。

美容院を使用することの有効性は、調査の開始前、調査期間中、そして調査終了時に、顧客および美容師を対象に行われるアンケートによって、各顧客の医療行動に対する影響と、美容院の環境自体の方針や実施方法の変化(美容室で出す食物の選択の変化など)などが評価される。

「私達は、がんの情報を人々に伝達する最良の方法を模索しています。試験的に行った事前調査と同様に、美容院のオーナーや美容師さんとの協力関係が、がんのリスクを低減し、健康を促進するうえで非常に有望な戦略であることがこの調査結果によって示唆されるだろうと予測しています」と、Linnan博士は話している。