Subject:

Caregiving raises risk of heart disease in women

「介護活動が女性の心臓疾患リスクを高める

Source:

Center for the Advancement of Health News Release, February 11, 2003

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

病気または身体障害の夫を1週間に9時間以上介護する女性は、冠状動脈性心臓病のリスクが高まるという結果が、ある最新研究で得られている。しかしこの研究は、介護の対象が病気または身体障害の親、兄弟、その他の個人である場合は、介護者の心臓疾患リスクが顕著に増加することはないとしており、夫以外の介護で介護者に課せられる義務が、夫の介護のそれと比較して、煩わしさや負担が軽いことを示唆している。

「介護者の多くは、『介護はやりがいがある』と言います。しかし介護に関連して起こる健康上のリスクを示唆する研究が増え始めています」と、ハーバード大学公衆衛生学部(Harvard School of Public Health)のイチロー・カワチ博士の研究グループは述べている。

この研究は、アメリカ予防医学ジャーナルの2月号に掲載された。カワチ博士の研究グループは1992〜1996年にかけて、看護師を対象とする長期調査で5万4,412人の女性から、介護と冠状動脈性心臓病に関するデータを収集した。調査に参加したのは、年齢46〜71歳の過去に心臓疾患の病歴を持たない女性であった。調査期間を通して、参加者である看護師全体の中に、非致命的および致命的を合わせて、321件の冠状動脈性心臓病が記録されている。調査参加者が記入したアンケートは、彼らが毎週何時間を介護活動に費やしたのかを追跡し、また介護がいかに「ストレスの多い」または「やりがいのある」活動であるかを尋ねた。

年齢、ボディー・マス・インデックス(体格指数)、運動、喫煙、飽和脂肪摂取、高血圧や糖尿病の病歴など他の要因を調整した後、研究グループは、調査参加者が1週間に9時間以上介護活動をした場合、彼らの冠状動脈性心臓病のリスクが高まることを確認した。一方調査参加者が報告した、介護から受ける「ストレス」または「やりがい」の度合いと、感情動脈性心臓病リスクとの間には、何の関連性も確認されていない。しかしカワチ博士のグループは「財政的困難や、介護と仕事を両立させるというプレッシャーから受けるストレスに加えて、愛する人が苦しむのを見る精神的苦痛が、介護者の心臓病リスク増加につながったのかもしれません」と話している。

また介護者は、自分自身の健康に配慮する十分な時間が無いこと、そして自宅以外の場所では社会的支援を求める機会が少ないことが考えられ、これら二つの状況が心臓病リスク増加に寄与しているのではないかと研究グループは見ている。アメリカ人女性の半分以上はその成年期に、病気または身体障害の家族の介護を行うことになる。女性は男性と比較して、労働集約的かつ個人的な介護作業を行う比率が1.5倍高いと、カワチ博士の研究グループは述べている。

この研究資金には、アメリカ国立老化研究所および Dana Foundation からの助成金が使用された。