Subject:

Pelvic Exercises Reduce Likelihood of Incontinence During and After Pregnancy

骨盤の運動が妊娠中および出産後の尿失禁を予防

Source:

The American College of Obstetricians and Gynecologists, News Release January 31, 2003

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

Obstetrics & Gynecology(産科学&婦人科学)の2003年2月号に掲載された最新調査は、骨盤底筋肉の集中的な運動プログラムが、妊娠中および出産後の尿失禁のリスクを低減する可能性を示唆している。

妊娠および自然分娩では、膀胱や尿道の神経、筋肉、じん帯が損傷されることがあり、妊娠と自然分娩は尿失禁を引き起こす最大の危険要因であると考えられている。15〜64才の女性のうち10〜30%が尿失禁に悩まされているが、妊娠女性におけるその罹患率はさらに高く20〜67%に上ると予測される。

ノルウェーの研究グループは過去に出産経験の無い妊婦を対象に、12週間にわたって追跡調査を行った。調査に参加した女性は、トレーニングを行うグループと対象群に無作為に分けられ、全員が骨盤底の解剖学と骨盤底筋肉の適切な収縮方法について個人指導を受けた。トレーニング・グループの女性は、20〜36週の妊娠期間中に毎週1回理学療法士の訪問を受け、家庭でできる骨盤底筋肉の運動に関するアドバイスを受けた。

トレーニング・グループに属する女性のうち、妊娠36週の時点で尿失禁を報告したのはわずか32%であったのに対し、対照群では48%が尿失禁を報告している。また出産後3ヶ月の時点では、トレーニング・グループにおける尿失禁の報告は20%とさらに低下したが、対照群では32%であった。

指示通りのトレーニングを行った女性では、妊娠36週および出産後の両時点において、骨盤底筋肉の強度が大幅に高いことが判明している。しかし妊娠中の骨盤底筋肉のトレーニングが、人生後期に起こる尿失禁に予防効果をもつか否かについてはさらなる研究が必要であると研究チームは述べている。