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Depression more dangerous for elderly men than women

高齢男性のうつ病は、女性のうつ病以上に危険

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Center for the Advancement of Health Press Release, November 26, 2002

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

高齢期に発症するうつ病では、女性以上に男性患者におけるリスクが大きく、高齢男性のうつ病が、高齢女性のうつ病以上に危険であるという結果が長期研究で得られている。

「うつ病は、切迫する肉体的衰退の初期兆候であるか、もしくは、私達を心臓血管疾患やがんに罹りやすくさせる生理的反応を引き起こすものかもしれません」と、この研究レポートの著者 Kaarin Anstey 博士は話す。Anstey博士は、オーストラリアのキャンベラに所在する Australian National University のCenter for Mental Health Research(オーストラリア国立大学メンタルヘルス・リサーチ・センター)に勤務している。

共同研究者である同校生理学部のMary A. Luszcz博士は、南オーストラリア、アデレードのFlinders University Center for Aging Studies(フリンダーズ大学老化研究センター)に所属している。AnsteyとLuszczの両博士は、オーストラリアで実施された老化に関する長期調査のうち、70歳以上の参加者に調査対象をしぼりデータ分析を行った。1992年には、1900人以上の参加者がうつ病を評価するアンケートに答えており、そのうち一部のグループが1994年に再度アンケートに参加した。その後研究チームは、このグループの健康状態を2000年まで追跡調査した。

調査参加者は、アンケートで行われたテストの点数により以下の3グループに分類された。

「偶発的うつ病(incident depression)」: 2回目のテストでのみ、うつ病に該当した。

「軽減されたうつ病(remitted depression)」: 2回目のテストで、うつ病が軽減された。

「慢性的うつ病(chronic depression)」: 1回目も2回目もうつ病に該当した。

喫煙、飲酒、健康状態などの要因を考慮したうえで、研究チームは、男性のうつ病が死亡率に影響すること、しかし女性のうつ病は死亡率に影響しないことを確認した。

「過去の調査では、人生後期のうつ病に関しては、男性以上に女性の罹患率が高いこと、しかしうつ病がもたらす悪影響は、男性患者に対するものの方が大きいという結果が得られています。私たちの研究からも、これを肯定する結果が得られました」と、Anstey博士は述べる。

この研究は、男性の死亡率に対するうつ病の関与は顕著ではないが、その影響は「頑強」であり、うつ病が男性患者に健康上の問題を引き起こす原因となる可能性も示唆している。上記3グループの中で、男性の死亡率に最も関与していたのは「偶発的うつ病(incident depression)」であった。

健康状態を考慮に入れた場合、「軽減されたうつ病(remitted depression)」と「慢性的うつ病(chronic depression)」に関しては、統計学的に顕著な影響は見られなかった。「慢性的うつ病」と死亡率の間に統計学的に顕著な関与が見られなかった理由としては、慢性的うつ病患者が一回目のアンケートを受けた後、二回目のアンケートへの参加を止め、調査結果に偏りを生じさせたとも考えられる。このような中退者の存在により、この研究では「慢性的うつ病」の影響が過小評価されていると、研究チームは述べている。

「軽減されたうつ病」が死亡率に関与していないという調査結果は、高齢者のうつ病治療が、死亡率の低下につながる可能性を示唆していると、Anstey博士は述べる。この調査結果は、Psychosomatic Medicine (心身医学)の11月/12月号に掲載されている。研究グループは、うつ病が心臓血管疾患や痴呆の前兆である可能性や、これらの疾患の症状に呼応して発症する可能性を提示している。

この研究費用は、National Health and Medical Research Council of Australia Clinical Research Fellowship, The South Australian Health Commission, the Australian Rotary Health Research Fund、そしてNIH(アメリカ国立衛生研究所)の助成金 から提供された。