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Enhanced Counseling, Support Interventions Slash Long-term Risk of Depression among AD Caregivers

カウンセリングや支援介入の強化で、アルツハイマー病患者の介護者におけるうつ病の長期的リスクが大幅に低下

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NIH News Release May 01, 2004

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

カウンセリングや支援介入の強化で、アルツハイマー病患者の介護者におけるうつ病の長期的リスクが大幅に低下 短期間の集中カウンセリングと常時利用可能なサポートの組み合わせにより、アルツハイマー病をもつ配偶者を介護する夫や妻における、うつ病の長期的リスクを大幅に低下することができる。

このような介入の肯定的影響は、最初のカウンセリング・セッションが終了した後、3年間以上持続し、さらにアルツハイマー病をもつ被介護者が死亡した後、もしくは老人ホームへ入居した後も持続したと、ある研究は結論付けている。この研究は、アメリカ国立保健研究所(NIH)傘下の国立老化研究所(NIA: National Institute on Aging)がサポートした。

ニューヨーク市に所在するニューヨーク大学(NYU)医学部のMary Mittelman博士の研究グループによるこの所見は、American Journal of Psychiatry(アメリカ精神医学ジャーナル)2004年5月1日号に掲載されている。この研究は、NIAがサポートする同大学のアルツハイマー病センターで実施された。

ここはアルツハイマー病の研究とケアを専門とする全米29箇所にあるセンターの1つで、Mittelman博士の研究は、NIH傘下の アメリカ国立精神保健研究所(National Institute of Mental Health)からも支援を受けていた。 「アルツハイマー病は、患者本人だけでなく、家族全員にまで影響を及ぼします。

今回の研究は、家族の介護者が経験する苦悩や抑うつの症状は、効果的に緩和することが可能であり、またその効果は長期にわたって持続するという、驚異的な証拠を提供しています」と、NIHの行動および社会調査プログラムのSidney Stahl博士は話している。 Mittelman博士の研究グループは、「ニューヨーク大学 配偶者―介護者の介入調査」の参加者406名を追跡調査した。

本調査は、アルツハイマー病患者を介護する家族を対象とする介入に関する調査としては、最も長期間にわたるものであった。(配偶者を介護している)調査参加者の半数が、「強化型」のカウンセリング・グループへ無作為に分けられた。このグループは、調査参加直後から、個人のカウンセリング・セッションに2回、家族のカウンセリングのセッションに4回、さらに週1回のサポート・グループにも参加した。

集中カウンセリングの初期段階を終えた後、介護者とその家族は、カウンセラーに連絡を取りながら、アルツハイマー病患者のケアに関連する問題や難局に対処する手助けを受けるよう、継続的に奨励された。 もう1つの配偶者グループは、アルツハイマー病患者の家族を対象とする通常のサポート・サービスを同センターで受けた。強化治療グループとは異なり、このグループの参加者は正規のカウンセリングは受けておらず、またその家族がカウンセラーに連絡することもなかった。

通常のケア・グループの参加者は、情報ソースの資料を受け取った他、希望すればサポートグループへの参加や、危機カウンセリング・サービスの使用も可能であった。両グループとも、被介護人である配偶者が死亡した後2年間、もしくは調査への参加が終了するまで定期的な追跡調査が行われ、これら2つのグループにおけるうつ病の症状が比較された。 調査開始当時は、2グループのうつ病症状のレベルは同等であった。

しかし1年後、臨床的うつ病の症状が見られたのは、強化治療グループに属する介護者の29.8%であったのに対し、通常のケア・グループ(対照群)では、45.1%であった。3年目の追跡調査まで、うつ病症状の平均値に大幅な格差が確認されたが、この格差は5年間の追跡調査期間中に徐々に縮小していった。 「このような効果の持続性は、個別のカウンセリング・プログラムや継続的なサポートが、有効な介入であることを示唆しています。支援と情報は不可欠な要素ですが、これらを単独で使用しても介護者やその家族にとって十分ではありません」と、Mittelman博士は述べている。

アルツハイマー病は完治不可能な脳の障害であり、患者の記憶力、そして最終的には精神的および身体的機能を奪う致死性の疾患である。65歳以上の高齢者に見られる痴呆症状の最も多い原因であり、アメリカ人の約450万人が罹患していると予測されている。

「私たちがこの疾患の複雑な生物学の解明に努める一方で、今回の貴重な調査結果は、アルツハイマー病患者の家族や介護者が精神的負担の大きい時間を乗り越えるうえで役立つ、総合的なサポート体制を構築する基盤を提供するでしょう」と、NIAのアルツハイマー病研究センター・プログラムのディレクター、Creighton Phelps博士は話している。