メノポーズ後の女性が、喫煙を止めた、または喫煙の量を6週間以上にわたり大幅に低減したところ、骨粗しょうに関与する2つのたんぱく質の値が低下したことが最新の研究で明らかになった。これら2つのたんぱく質は、ホルモンを結合する「SHBG」と、骨粗しょうのマーカー「NTx」である。禁煙した女性、または喫煙量を減らした女性では、これら2つのたんぱく質の数値が、SHBG は8%、NTx は5%低下した。一方同じ喫煙量を維持した対照群では、同期間中にSHBG とNTxの値が上昇している。
「この調査結果は、喫煙がメノポーズ後の女性の骨粗しょう症をいかに悪化させるのかを部分的に説明づけるものでしょう」と、University of Connecticut School of Medicine(コネチカット大学医学部)のCheryl Oncken医師は話す。この研究レポートは、Nicotine & Tobacco Research(ニコチン&タバコ研究)ジャーナルの12月号に掲載されている。
喫煙は、虚弱な骨の長期的リスクや骨粗しょう症に類似する骨折を増加させる。しかし喫煙が新しい骨の形成を減少させるのか、または骨密度の損失を悪化させるのかは、依然明らかにされていない。喫煙による骨への影響を特定するため、Oncken医師の研究グループは、ホルモン関連の様々な要素と、これまでに確認されている骨密度損失のたんぱく質マーカーを調査した。ホルモン関連の要素には、骨密度の損失を防ぐエストロゲンとテストステロン、これら2つのホルモンを結合し、体内での使用を可能にするSHBG、骨の崩壊や形成を示す複数のたんぱく質マーカーが含まれている。
研究グループは、メノポーズ期にある2つの喫煙者グループを対象にこれらの要素を比較した。このうち1つのグループは、喫煙量の低減を目的とする2時間の講習を3回受けた。そしてもう1つのグループは、それまでの喫煙習慣を継続した後、6週間の調査期間の最後に、もう一方のグループが受けたものと同様の講習を受けた。どちらのグループにも、エストロゲン置換療法を受けている女性が数人含まれていた。
禁煙または喫煙量の低減に成功した女性の調査結果の中で、顕著な変化が確認された要素はSHBGとNTxだけであった。
喫煙量低減の講習を受けたグループのうち、この調査期間中に完全に喫煙を達成できたのは参加者のほんの一部であったと研究グループは述べている。このグループの参加者が、喫煙量を減らしただけでなく、完全に禁煙できていた場合、これら2つのグループ間には、より大きな格差が見られたであろうと研究グループは予測する。
今後の研究では、禁煙や喫煙量低減の期間が長くなった場合、骨粗しょうに関わるたんぱく質の低下がより顕著になるか、そしてこのような変化が骨の強化や骨折の減少につながるか、などの点を解明していくべきであると、Oncken医師と共同研究者は話す。
この研究資金の一部は、Claude Pepper Older Americans Independence Center(クロード・ペパー高齢アメリカ人自立センター)、University of Connecticut(コネチカット大学)、National Institutes of Health(アメリカ国立衛生研究所)、Catherine Weldon Donaghue Foundation(キャサリン・ウェルドン・ドナヒュー基金)から提供されている。
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