Subject:

Female smokers are twice as likely as male smokers to develop lung cancer

女性の喫煙者が肺がんに罹る比率は、男性喫煙者の2倍

Source:

AAAS/EurekAlert!, December 1, 2003

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

コンピュータ断層撮影(CT)検査を取り入れた10年にわたる研究は、女性が喫煙から肺がんを発病するリスクは、男性のそれと比較して2倍であることを示唆している。また喫煙量が多いほど、あるいは喫煙者が歳をとるにつれて、肺がんのリスクが高まることも明らかにされた。この研究は2003年12月1日、北アメリカ放射線学会(RSNA: Radiological Society of North America)の第89回サイエンス総会/年次会議で発表された。

「我々は、女性が肺がんを発病するリスクは、喫煙量や年齢、肺に見られる小結節の大きさや組織に関わらず、男性の肺がんリスクの2倍であることを発見しました。なぜ女性のリスクが高いのかについては、未だ明確な見解はありません」と、Claudia I. Henschke博士は話す。Henschke博士は、ニューヨーク市のNew York Hospital/Cornell Medical Center(ニューヨーク病院/コーネル・メディカル・センター)で、放射線学教授および胸部造影部の部長を務める。

この研究には、喫煙経験をもつ40歳以上の男女2,968人が参加しており、研究資金の一部はアメリカ国立保健研究所(NIH)から提供された。研究の目的は、年齢、性別、喫煙年数などのリスク指標を、CTスキャンで肺に確認された小結節の大きさや組織に関する情報と合わせて評価した場合、どの条件が肺がん発病の比率に影響を及ぼすのかを判断することであった。

この研究は、肺がんリスクが高い人々における、年1回のCT検査の有用性を評価する目的でデザインされたEarly Lung Cancer Action Project (ELCAP - 肺がんの早期対策プロジェクト)の一環として実施された。肺がん検診を受けた男女2,968人のうち、合計77人が肺がんと診断された。研究グループは、小結節の大きさと組織に基づいた悪性腫瘍の確率を精査するため、肺に最低1つの小結節が見られた1,097人の参加者に対し、ロジスティック回帰分析を行った。

「歳をかさねるにつれて吸ったたばこの量が増えると、肺がんを発病するリスクが高くなることも判明しました」と、この研究の主要著者であるHenschke博士は話す。

アメリカがん学会(American Cancer Society −ACS)は、男女共に、がんによる死亡件数のうち肺がんの件数が最も多いと報告している。2003年、アメリカでは新たに17万1,900人(男性9万1,800人、女性8万100人)が肺がんと診断され、肺がんの死亡者数は15万7,200人に上るとACSは予測する。またACSは、肺がんを原因とする女性の年間死亡件数は、1987年以来、乳がんの死亡件数を上回っていると報告している。