心臓発作を起こしている最中であっても、女性はその症状が心臓病から来るものであると考える傾向が男性より低く、またその治療を病院で受けることに関して、友人や家族から不適切なアドバイスを受ける比率が高いという結果が、最新の研究で得られている。
「心臓発作患者は、通常男性である」と思い込んでいる人は多い。そのため女性やその周囲の人々は、女性に心臓発作の症状が見られた場合、その原因を胃の病気など他の疾患と考える傾向があると、アイオワ大学のRene Martin博士は話す。初期兆候を誤って判断することは、医療処置の遅れや病状の悪化につながると、Martin博士の研究グループは忠告している。この研究は、ジャーナル「Health Psychology」(健康心理学)に掲載された。
研究参加者の中でも、女性は男性以上に、自分が心臓発作を起こしていたことを知らされた際に「驚いた」と話している。これは、男性の方が心臓疾患に対する脆弱性が高いという既成概念に一致する結果であると、Martin博士は話す。この研究では、男性109人、女性46人を対象に、心臓発作の症状が起こり始めた時から、最初の治療を受けるまでの経過が調査された。参加者の男女はいずれも類似する病歴を持っており、胸痛、息切れ、疲労といった心臓発作の最も一般的な症状を訴える可能性が同様に高かった。
男性と女性ともに、彼らに起こった不快症状の原因は胃腸障害であると考える参加者が最も多かった。総体的には、参加者の60%はこの症状が心臓発作であることに気づいておらず、さらに女性は、これが心臓疾患の症状であると考える比率が男性より大幅に低かった。
研究参加者のほとんどは、病院に行く前に、自身の症状について医療専門家以外の人々に相談していた。女性は男性と比較して、より大勢の相手に相談していたにも関わらず、「心臓疾患を起こしていた可能性がある」と助言された比率は、男性より低かった。またこのような相談相手が、発作を起こしていた女性に対して「病院で診察を受けた方がよい」とアドバイスする比率は、男性に対するそれよりも低かったと、Martin博士は話している。症状が心臓発作のものであると判断した患者は、そうでない患者と比較して、治療を受けるまでの時間がおよそ半分であった。
研究グループは、心臓発作の症状を認識できるように、一般の人々(特に女性など被害を受けやすいグループ)を教育することは、彼らの救命につながるだろうと記述している。「研究参加者のうち症状の原因が心臓疾患であると判断した患者は、非常に迅速に医療処置を受ける判断をしていることが、現在のサンプルからわかります。したがって、男女両方を対象とする介入で、このような症状が心臓疾患に起因していることを認識できるようにすることは、非常に有意義だと思います」と、Martin博士は話す。
この研究には、American Heart Association(アメリカ心臓協会)およびNational Institutes of Nursing Research(アメリカ国立看護研究所)からの助成金が使用された。
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