Subject:

Physical activity, including walking, associated with better mental functioning in older women

ウォーキングなどの身体活動が、高齢女性の精神機能を改善する

Source:

AAAS/EurekAlert!, Press Release, September 21, 2004

(翻訳:生賀恵美;文責:松永晶子;監修:    提供:株式会社ライフモード)

 

9月22/29日号のJAMAに掲載されたある記事は、高レベルの身体活動に参加した70歳以上の女性は、活動量がより少なかった女性と比較して、認識能力テストのスコアが高く、また認識能力の衰退が少ないと報告している。

65歳以上の成人は、痴呆を発症するリスクが高い年齢グループである。近い将来アメリカでは、このグループが他の年齢層以上に急増していくだろうと、この記事の基礎情報は予測している。運動が認識力衰退のリスクを軽減する可能性は、過去の研究でも示唆されて来た。しかし認識機能を維持するために必要な運動の強度は不明確であると、この記事は述べている。

1986年、ハーバード大学公衆衛生学部のJennifer Weuve博士の研究グループは、70〜80歳の女性1万8,766人を対象に、彼らの身体活動に関するアンケート調査を2年に1回の頻度で開始した。1995〜2001年には電話インタビューを行い、総合認知力、言葉の記憶力、カテゴリー流暢性、注意力をテストした。研究対象となった女性は、1976年に開始された病歴と医療関連の行動を評価する調査「Nurses' Health Study」の参加者であった。

この調査の結果、身体運動のレベルが高いほど、認知能力も高くなることが確認された。研究グループは、まず参加女性をそれぞれの平均エネルギー消費量によって、5つのグループ(グループ1が最小、グループ5が最大)に分類し、テストを行った。認知能力テストでは、グループ2〜5の全てが、グループ1を上回るスコアを記録した。さらに活動量が最も多いグループは、活動量が最少のグループと比較して、認識機能障害のリスクが20%低いという結果が得られた。

また楽なペースで少なくとも1週間に1時間半ウォーキングをした女性は、1週間に40分未満しかウォーキングをしなかった女性と比較して、認知能力テストでより高いスコアを得た。さらに身体活動のレベルが高い上位2つのグループは、身体活動のレベルが最低のグループと比較して、認識機能障害の比率が大幅に低かった。

「身体活動のレベルを上げることが、認知能力に好ましい影響を及ぼすことは明白です。これは、年齢が3才若くなること、そして認識機能障害のリスクを20%低下させることを意味します。この関連性は、激しい運動に参加した女性だけに確認されたのではありません。私たちの研究や他の疫学的調査からは、ウォーキングも含め、身体活動のレベルを上げることは、認識機能の改善および認識機能衰退の抑制に関与していることが分かりました」と、研究レポートの著者は記している。