性差医療情報ネットワーク 東京支部 第6回学術講演会 抄録

頭痛の診断と治療

喜多村脳神経クリニック 院長 喜多村一幸

 

 頭痛を診断するにあたってまず一番大切な事は、器質的疾患の有無をきちんと確認する事である。器質的疾患の存在が否定されて初めて、その頭痛が慢性頭痛のどれにあたるかを診断していけば良いわけであるが、これが実際には以外と難しい事を実例を示し説明したい。そして正しい診断をする所のポイントについて説明していくつもりである。又、治療については、数年前より日本にもトリプタン製剤が導入され片頭痛の治療成績は非常に向上してきているが、この薬剤の正しい使い方について言及したい。

女性と頭痛〜片頭痛の見分け方と治療の実際〜

神奈川歯科大学附属横浜研修センター横浜クリニック内科学講座

五十嵐久佳

 

 疫学調査によれば日本には 800 万人の片頭痛持ちがいるといわれている。そのうちの多くは女性であり、特に 20 代から 40 代が多い。この年代は仕事も子育ても忙しい時期であり、市販薬で対処する人が多い。一方、繰り返す頭痛のため医療機関を受診した経験のある 20 〜 40 代の女性は 8 割が片頭痛であるにもかかわらず、「ただの頭痛」「肩こり・ストレスによるもの」「生理痛」などとされ、適切な治療がなされていない。本講演では、女性を悩ませる頭痛につき解説し、その対処法につき述べる。