NAHW 東京支部 第11回学術講演会 講演内容要旨

 

更年期と HRT       

東京医科歯科大学 名誉教授  麻生武志

 

更年期には卵巣機能の終焉に伴い心身にわたり顕著な変化が現れる。典型的な症状であるホットフラッシュなどにより、約15%の日本女性で日常生活が障害されている。また腟の萎縮のための症状と性交痛に悩む女性も少なくない。 HRTのこれら症状・障害に対する治療効果は高く、これに匹敵する治療法はみられない。閉経後のエストロゲン欠乏状態の影響はその後の個体の生命維持の根幹となる諸機能に及び、加齢による変化を加速しかつ深刻化する。各女性の状態に応じて個別化し、リスクとベネッフィトを勘案したHRTの更年期女性のヘルスケアにおける役割は大きい。

 

 


女性の QOL と OC       

(社)日本家族計画協会常務理事・クリニック所長 北村邦夫

 

OC (Oral Contraceptives) とは経口避妊薬のことです。ご存じのように、「低用量OCの使用に関するガイドライン」が7年ぶりに改訂されました。これによれば、OCは確実な避妊法である以外に、月経に伴うトラブルを解決する、卵巣癌や子宮内膜癌に対する予防効果など様々な利点が明らかにされています。今回のセミナーでは、女性のQOLを向上させるOCとの上手な付き合い方についてお話させていただきます。

北村邦夫  profile :

1951 年(昭和 26 年)、群馬県渋川市に生まれる。自治医科大学を一期生として卒業後、群馬県庁に在籍するかたわら、群馬大学医学部産婦人科教室で臨床を学ぶ。 1988 年(昭和 63 年)から(社)日本家族計画協会クリニック所長。 現在日本家族計画協会常務理事、厚生科学審議会臨時委員、日本思春期学会常務理事、日本母性衛生学会常務理事。 著書には「カラダの本」(講談社)、「ティーンズ・ボディーブック」(扶桑社)、「思春期の君たちのおくる僕の性教育」「親と教師のための性教育講座」(日本家族計画協会)、集英社新書「ピル」、河出書房新社「パーフェクト? H 」、「いつからオトナ?こころ&からだ」(集英社)。「思春期婦人科外来」(文光堂)、「幸せのSEX 男の誤解 女の誤算」(小学館)などがある。

 

現在、毎日新聞MSNサイトで『Dr北村 ただ今診察中』を連載している。英語コラムもある。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/kitamura/